1. 走行距離制限
残価設定リース契約には、年間の走行距離制限が設けられることが一般的です。
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制限を超えると超過料金が発生:1kmごとに追加料金が発生することがあります。
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自由に運転できないストレス:長距離ドライブや旅行が気軽にできなくなる場合があります。
2. 車両の状態チェックが厳しい
契約終了時には、車両の状態が詳細にチェックされます。
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修繕費用が請求される可能性:車両に傷やへこみがあると、その修理費用を支払う必要があります。
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日常的に注意が必要:特に子どもやペットがいる場合、内装の汚れや傷が問題になることがあります。
3. 総支払額が高くなる可能性
残価設定リースは月々の支払い額が低く抑えられるものの、総支払額では割高になることがあります。
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金利がかかる:残価部分にも金利がかかるため、実際に支払う金額は車両価格より高くなります。
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オプション費用の負担:リースにはメンテナンス費用や特定の保険料が含まれることがあり、それが総額を押し上げます。
4. 車の資産価値が残らない
リース期間が終了すると、車は返却するか、追加費用を支払って買い取る必要があります。
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資産としての価値がない:購入した場合のように、中古車として売却してお金を回収することはできません。
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買い取りには残価の一括払いが必要:契約終了後に車を手元に残したい場合、残価を一括で支払わなければなりません。
5. 市場価値の変動リスク
契約時に設定される残価が市場価値より高い場合、追加の負担が発生することがあります。
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市場価値が低下すると損をする:例えば、新型モデルが発売された場合、旧型車の価値が急落する可能性があります。
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契約者が差額を負担する可能性:設定残価が市場価格を上回る場合、その差額を支払う必要がある場合もあります。
6. 自由度の低さ
リース契約中は、車に関する自由度が制限されます。
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カスタマイズの制約:ホイールやエアロパーツなどのカスタマイズができない場合があります。
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途中解約が難しい:リース契約を途中で解約すると、違約金が発生します。ライフスタイルが変化した場合でも柔軟に対応できません。
7. 月々の支払いが終わっても資産が残らない
通常のローンでは、支払いが完了すれば車は自分の資産になりますが、リースではそうなりません。
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支払いが続く負担:リースを更新して車を持ち続ける場合、新たな契約が必要となり、支払いが継続します。
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資産価値がゼロ:契約終了時に所有権が移らないため、車の売却益を得ることはできません。
8. 他のリースや購入と比べた場合のデメリット
他の選択肢(現金購入、通常ローン、リース)と比較すると、以下の点で不利になる場合があります:
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現金購入:総額が最も安く、資産として残る。
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通常ローン:月々の支払いは高めだが、最終的に所有権が得られる。
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カーシェアリング:必要なときだけ車を借りる選択肢と比べると、コストパフォーマンスが悪い場合も。
残価設定リースが不向きな人
以下のような人には、残価設定リースは不向きといえます:
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走行距離が多い:仕事や旅行で頻繁に運転する人。
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車を長期間所有したい:リース終了後も同じ車を使いたい場合。
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自由にカスタマイズしたい:車を自分好みに改造したい場合。
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ライフスタイルが変わりやすい:転職や引っ越しなどで車の使用状況が大きく変わる可能性がある人。